うっとうしい梅雨の季節です。
植物にとって病害虫に悩まされる時期であるとともに、絶好の生長期でもあります。2、3日前に取った雑草も、たちまち新芽が出てくるといった具合に、適度な温度と湿度が幸いして、ぐんぐん育ちます。
| 6月の園芸一覧 |
| 上旬 |
●球根の掘り上げ(チューリップ、スイセンなど)
●夏花壇の準備(地ごしらえ、植え付け)
●草花の種子採りと種子まき(サクラソウ、スミレ類など)
●野草のさし芽(クレマチス、ダリア、マーガレットなど)
●梅雨対策(風通し、敷きわら、排水など)
●病害虫の防除・駆除(今月通して) |
| 中旬 |
●花の終わった花木の剪定(サツキ、ヒラドツツジなど)
●針葉樹の剪定(カイヅカイブキ、ゴールドクレストなど) |
| 下旬 |
●常緑樹の植え替え
●常緑樹・落葉樹のさし木(アジサイ、クチナシ、サツキなど) |
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庭木・花木
植え替え
常緑樹の植え替えが下旬より可能となります。新芽の伸びが止まって堅くなり、温度と湿度が上昇する時期が適期です。根を乾燥させないように、手早く行いましょう。
剪定
花後のサツキ、ヒラドツツジなどの刈り込みを行います。またカイヅカイブキなどの針葉樹も、新芽の伸びが止まったら刈り込みます。
さし木
下旬になると春から伸びた新しい枝が堅くなるので、常緑樹、落葉樹とも、さし木ができるようになります。アジサイ、クチナシ、サツキ、シャクナゲ、ジンチョウゲ、ツバキ、バラなど。
アジサイのポットざし(図1)
草花・鉢物
花壇の手入れ
チューリップ、スイセンなど、葉が黄色くなりはじめたら、掘り上げて日陰で乾燥し、秋まで貯蔵しておきます。 夏花壇の地ごしらえと、苗の植え付け期。夏の草花は大きく育つので十分間隔をとって植え付けます。
梅雨対策として、水がいつまでもたまってないように排水の工夫と、苗に泥がはね上がらないようにワラを敷きます。
種子まき
サクラソウ、スミレ類などの種子採り、種子まき。スミレは秋までに、サクラソウは翌春に、それぞれ芽を出します。
さし芽
5月に引き続き、野草のさし芽には良い時期です。キキョウ、カザグルマなど。
宿根草
花の終わった株の切り戻しとお礼肥。ハナショウブは4年周期で植え替えます。さし芽で育てたキクの苗は、芯を摘んで鉢に植え付けます。クレマチスのさし木も可能。
鉢物
梅雨にはいると水はけ不良で根腐れを起こしやすくなります。種類によっては雨に当てないようにし、肥料も控えます。殺菌剤(ベンレートなど)を散布して、病気の発生を防ぎます。
ハナショウブの植え替え(図2)
室内植物
長雨に当てると根が冷え、育ちが悪くなり、病気も発生しやすくなります。家の中や軒下に置いて、雨に当てないようにします。また日照不足にならないようにも注意しましょう。
観葉植物、洋ラン等、5月に引き続き、植え替え、さし木等が可能です。冬までに十分生長するように、今月中にすませましょう。
野菜
病害虫に要注意。早期発見に努め、被害を最小限に抑えるようにしましょう。また日常の管理を怠らず、風通し、敷きわら、排水等の工夫も同時に行ってください。
芝生
高温多湿でよく伸びるうえ、病気が発生しやすくなります。雑草が伸びると芝を覆い、蒸れて腐りやすくなるため、刈り込みを行い、伸ばさないようにします。水のたまる場所は、調べておいて良い時期に改良します。
病害虫
病気
高温多湿は病気の最も広がる条件であり、5月に引き続き早期発見に努めます。発生したらその部分を切り取って焼き捨てるのが第一で、次に殺菌剤を散布して広がらないようにします。野菜などは、できるだけ薬剤の使用は控えたいものですが、予防として発生前より定期的に殺菌剤を散布しておくと効果的です。比較的広範囲の病気に効果のある薬剤として、ベンレート、ジマンダイセン、ダコニールなどがあります。
害虫
病気と同様に発生する時期であり、注意が必要です。雨続きで見回りを怠ると、たちまち大被害を与えたりします。広範囲に効果のある薬剤として、オルトランシリーズ(粒剤、液剤、水和剤、スプレー式)があります。
水やり
梅雨時といっても、雨の降らない空梅雨のときもあり、晴れるとよく乾燥するので、鉢物では油断ができません。
肥料
バラ、キク、アサガオなど、元気に生長を続けるものには与えますが、根の弱いものや、雨で弱っているものは、一時控えるほうが安全です。
枯れた植物の後始末
枯れた植物の根株は、小昆虫や菌類、カビなどが住みかとエサにします。特に樹木などは長い間にわたって利用するため、この近くに新しい植物を植えることは良くありません。枯れた植物の根株は可能な限り、残らず掘り取りましょう。
ナメクジ退治
ナメクジは柔らかい芽や茎、花などをなめ回し、すり減らすことによって植物をダメにします。温度、湿度とも上昇してくると繁殖する時期であり、日中は植木鉢や落ち葉の下に潜んでいますが、夜になるとはい出して活動を始めます。
一度、夜の10時過ぎに庭を見回ってください。いろんな虫や動物が動き回っており、ことにナメクジは長々と伸びてはい回っています。ビニール袋に塩と水を少し入れておき、割りばしでうまくつかんで、この中へ入れてやっつけます。残酷なようですが、2〜3回続けるとめっきり少なくなります。これを能率よくやるには、野菜や果物のくずを庭の隅に置き、ビールをたらしておくと引かれて集まってきます。そこを一網打尽にするのです。
もう一つナメクジは銅が嫌いだといわれており、植木鉢に銅線を巻いたりしておくと、嫌って寄りつかなくなります。また、簡単にすませたい方には、ナメクジ専用の薬剤もありますのでお試しください。なお、カタツムリも同様な被害を与えます。見つけしだい駆除しましょう。
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