植物に害を与える病気や虫は多種多様です。根につく害虫や、病気などはなかなかわかりにくいものです。まず病気なのか虫による被害なのかを判断し、大きな被害が出る前に薬剤を上手に使って対策しましょう。
主な病害虫の種類と対処法
アブラムシ
パンジーなどの草花からウメやサルスベリといった花木にまで寄生する1〜3mmぐらいの害虫です。色や形はさまざまで、日本では700種以上の種類があります。
| 被害 |
葉やつぼみに寄生して、植物の汁を吸うので、葉の色が悪くなったり、枝やつぼみがしおれたり、ひどい時には枯れることもあります。葉をまいたり、コブを作る種類もあります。またスス病やモザイク病などの病原菌を媒介することもあり、フンの上にスス病が繁殖して黒くなることもあります。 |
| 発生期 |
植物の生育期の春〜秋までですが、真夏の最も暑いころは減少します。秋になると戻ってきて繁殖を繰り返しますが、雄が生まれて交尾をして卵の状態で越冬します。 |
| 駆除方法・薬剤 |
マラソン、スミチオンなどの乳剤やオルトランCなどをスプレー散布します。薬剤を受けて一度生き残ったアブラムシは、抵抗力がつくので、2〜3種類の薬剤を用意して散布ごとに違うものを使用するとよいでしょう。浸透移行性の殺虫剤オルトラン粒剤を根元に与えると植物自体が殺虫効果をもつため、3週間〜1ヵ月ぐらいの間予防効果があります。 |
ケムシ・アオムシ
チョウやガの幼虫で、アメリカシロヒトリ、ヨトウムシ、イラガ、チャドクガなど多種多様です。夜行性のものが多く、昼は葉裏などにじっとしていて、夜に活動します。
| 被害 |
葉や新芽を食害します。ひどいときには大発生し、木が丸ボウズになり枯れてしまうこともあります。また地面にアワ粒くらいの黒いフンが散乱します。 |
| 発生期 |
植物の生育期の4〜10月ですが、種類によって発生期や回数は異なります。 |
| 駆除方法・薬剤 |
早期発見・早期防除が基本です。若齢幼虫時は被害も少なく簡単に退治できますが、老齢幼虫になると食害量も多く薬剤も効きにくくなります。ふ化したばかりの幼虫にスミチオン、レルダン、ディプテレックス、マラソンなどの乳剤、オルトランCなどのスプレーを散布します。群棲していればその葉や枝を切り取るか、割り箸などで取り除き、焼き捨てます。中にはドクガ類(チャドクガなど)もいますので素手で触れてはいけません。万一触れてかゆくなっても、掻いてはいけません。毒毛がますます体内に入り込み痛みがとれなくなります。 |
カイガラムシ
幹や枝、葉の裏表に2〜10mm位のイボ状の塊が多数つきます。色や形は多種多様で、400〜800種以上いると推測されています。
| 被害 |
植物の汁を吸うので枝に群生されると、そこから先がしおれたり、ひどいときには枯れたりします。またモザイク病や萎縮病などの病原菌を媒介することもあります。フンの上にスス病が繁殖して葉が黒くなったり、枝にビロード状のものが付着したように見えるこうやく病を誘発します。 |
| 発生期 |
一年中います。繁殖期は通常5〜8月です。年に1回〜数回しか繁殖しません。 |
| 駆除方法・薬剤 |
| ■12〜2月に使用する薬剤の濃度 |
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マシン油乳剤 |
石灰硫黄合剤 |
| 落葉樹 |
20倍 |
5〜10倍 |
| 常緑樹 |
40倍 |
20〜40倍 |
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カイガラムシの成虫は、体がロウ質で覆われ、薬剤がはじかれるので、退治の難しい害虫です。12〜2月に、石灰硫黄合剤かマシン油乳剤の濃い液を散布するかハケで塗るのが最もよく、この時期に駆除できなければ、卵からふ化した幼虫(5〜8月位)の間に、ボルン、オルトラン水和剤などを散布するとよいでしょう。
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